ハングドマン HANGED MAN:吊られた男
Tarot-No.12

2017/06/02改訂

本体名:J・ガイル

両右手の男、魔女エンヤ婆の息子

能力:「鏡に映った風景」に入り込み、鏡に映った者を攻撃する

スタンド形成法射程距離パワー射程・パワー増加法
身体・能力戦闘体 200〜300m 単化維持力中射程
(体内部、本文参照)

当ページの要点

  • ジョジョ3部に登場するスタンドは全て、「生命の樹」と呼ばれる図形に関係している。
  • タロットのスタンドは生命の樹の図上で「変化」を表すパスに対応する。
  • 「吊られた男」のパスは成長するものが、今いる分野に深く馴染んでいく「順応」を行う。
  • ハングドマンは「鏡に映る風景」に入り込める人型スタンドである。

タロット解説

ジョジョ3部に登場する22枚の「タロットカード」は、占いの道具としてよく知られ、それぞれのカードにはさまざまな解釈が与えられている。そしてその解釈法の1つに、『生命の樹』と呼ばれる図像を絡めたものがある。生命の樹とは、宇宙・生命・人類・個人など、この世界の中で進化・成長する全てのものが、成長する際に辿る変化の共通性を図像化したものである。「セフィロトの樹」とも呼ばれるその図は、「状態」を表す10個の円形「セフィラ」と、円形同士を結び「変化」を表す22本の小径「パス」から成り、タロットはパスの方に対応している。

そして22枚のタロットのうち、「分割せしもの」を暗示する「セト」のセフィラと、「卓越せしもの」を暗示する「アヌビス」のセフィラを結ぶ「吊られた男」は、「材料要素への順応」を暗示するカードである。

生命の樹において「運命の車輪」の反対側に位置する「吊られた男」は、「運命の車輪」で行われる「巡回」への対応として「順応」を行うパスである。成長体は分野内で見つけ出した材料要素とともに過ごし関わっているうちに、それらに少しずつ馴染んでいく。これは例えば一人暮らしの者が適当にでも家事をこなしていれば、家事全般に少しずつ上達していくのと同じことである。これが「吊られた男」の暗示する「順応」である。

またこの順応は別の見方では、ある国が周囲の国に攻め込んで国境線を押し上げていくように、材料要素に対する自分の支配域を広げていく変化とも言い換えられる。そしてその際には、「自分とは異なる理を持つもの」たちをいかに従えていくかが重要となる。

例えば武力によって力ずくで相手の理をねじ伏せるのも一つの手法である。また人が家電製品の扱いを覚えるように、相手の理に従って自分のために利用するのも一つの手法である。そしてこれら手法の中で最も強力といえるのは、視点をひっくり返して「相手の理の立場から」考えることである。

自分の支配域の向こう、境界面の向こうの相手になりきり、相手の行動を予測し、それに対する最も効果的な対応を自分の立場から取ること。それは異なる理を持つ相手をある時は手玉に取り、またある時は将棋の棋士のように自分の形勢不利と引き際を事前に見極める力となる。それは人の知性のみがなせる技であり、またそれは究極的には敵を敵でなくし、ともに高め合う存在にすら変える。そしてその意志は自分ひいては世界を、さらなる成長に導くだろう。

スタンド解説

「両右手」の魔女エンヤ婆の息子である、同じく「両右手」の男J・ガイルを本体とする人型スタンド。「鏡の中」に存在するという特殊な性質を持つそのスタンドは、干上がった湿地のようなひび割れた体表に帯状の布を巻き付け覆った姿を持つ。またその顔は鼻の部分に大きな穴が開き、頬からは牙のような突起が数本垂直に突き出し、頭部の左上部は人体模型の殻を外したようになっており、中には脳らしき機械的な球体が収まっている。

そしてその手は本体と同じく両手とも右手であり、金属で出来ているかのような質感を持つ。またその右腕手首の手のひら側からは、長さ20cm強の細身の刃をボールペンの芯のように出すことができる。

J・ガイルとハングドマンのこの「両右手」は、母エンヤ婆から受け継いだ「魂の構造的異常」が肉体に現れたものである。エンヤ婆(あるいはさらにその先祖)にこの異常が生じた原因は不明だが、それはおそらく、通常の3次元空間を超えた「4次元空間への侵入」に関係している。例えば1次元の直線上に置いたマッチ棒は、直線上で動かす限りはどうやっても前後を反転できないが、2次元の平面上で回せば簡単に反転できる。また2次元の平面上に置いた左手のひらの形をした紙は、平面上で動かす限りはどうやっても右手のひらの形にはできないが、3次元空間内でひっくり返せば簡単に右手のひらの形にできる。これらと同様に3次元空間内での左手は、「4次元空間」という前後・左右・上下に「第4の空間方向」を追加した空間内でひっくり返せば、右手の形にできるわけである。

この「4次元で反転した左腕の右手」によりハングドマンは、限定的にではあるが「第4の空間方向」を操れる能力を獲得する。そしてそれは2つの能力効果、「第4方向付与」と「第4方向連結」として表れる。

1つめの力「第4方向付与」とは、3次元空間内に「第4の空間方向」を付け加え作り出す力である。これを次元を1つ落した2次元と3次元で表すなら、それは紙の上に垂直に立てた棒のようなものである。もし仮に紙の上に紙の上しか認識・移動できない2次元生物が居たとしたら、その生物からは棒は、紙と接触している部分の円形の障害物としか認識できないだろう。そしてそこに3次元方向も認識・移動できる3次元生物が現れ、棒の上へ移動したなら、2次元生物からは3次元生物は消えたように見えるだろう。ただしもし棒の真上から光が当てられていれば、2次元生物は3次元生物が紙の上に落とす「影」だけなら認識できるだろう。

ただしハングドマンはこの「第4方向付与」の力で、既存の3次元空間に何の補助も無く4次元空間を作り出すことはできない。これはJ・ガイル(というより人間)の認識能力が、4次元空間をイメージできない(もしくは極度に困難である)からである。このためハングドマンがこの力を使うには、一見奥行きがあるように見えて実際には無い、「まやかしの空間方向」をJ・ガイルに認識させる物質が必要となる。そしてこの解答としてハングドマンは、「鏡」「ガラス」「水面」といった「鏡面」を媒介として、そこに「第4の空間方向」を奥行きとして与え、「鏡の中の空間」を作り出す。

ハングドマンが作り出した「鏡の中の空間」には、通常の物質やスタンドエネルギーは入ることができず、ハングドマンだけが入れる。ただしこの「反転した空間」には、すでに反転している「ハングドマンの手」は問題なく入れるが、それ以外の身体部位はそのままでは入れない。そこでハングドマンは自身の身体構造を「擬似的に反転」させている。それは具体的には、左手用の手袋を裏返して右手用の形にするのと同じ手法、つまり「表裏」の反転による「左右」と「内外」の反転である。

物体がこのような反転を行うには、物体の中身が「芯」の無い「空洞」でなくてはならず、また裏返すための「穴」が1箇所必要となる。ハングドマンもこれに従い、まず本体身体の「芯」の部分以外、体表に近い部分の筋肉や骨などだけに対応した人型スタンドを仮想し、次いでその頭部右上部に「穴」を設けて、そこからスタンド体を裏返している。つまりハングドマンのスタンド体内(正確には外)には、内臓などは入っていない。またハングドマンの顔の、突き出す逆に穴の開いた鼻や、外側に突き出した牙は、この表裏反転によるものであろう。

この反転によってハングドマンのスタンド体は左右が反転し、鏡の中に入れるようになる。ただし上述したとおり、元から反転しているJ・ガイルの左腕の右手、つまりハングドマンの右腕の先に付く手は、反転の必要がないため金属の質感を持ち右手のままである。またハングドマンの左腕の先に付く手も、右腕の右手と図形的に合同であるためその影響を受けるのか、金属の質感を持ち右手のままである。こうしてハングドマンは鏡の中でも「両右手」となる。

また、表裏の反転に伴いスタンド体の「内」と「外」も反転したハングドマンは、本来その「体内」に宿るべきスタンドエネルギーが、スタンド体の「外」に存在するという性質を持つ。このスタンドエネルギーは反転させられていない状態、つまり「鏡の中」に入れない状態である。

ハングドマンに取り残された「鏡外エネルギー」は、不可視にして無定形であり、直立した人間より一回り大きいサイズと形で現実世界側に佇む。このエネルギーは普段の力はまるで「空気」のように非常に弱いが、後述する「ハングドマンとの連動」で力を発揮できる。またこのエネルギーはJ・ガイルの「意識の集中」でも雨粒を弾く程度の力を発生でき、彼は雨天時にはこれを傘代わりに使っていたようである。

一方スタンドエネルギーと分離された「鏡の中」のハングドマンの体は、乾燥した細胞壁だけから成るヘチマのタワシのように中がすかすかで、スタンドエネルギーの量としての「重さ」が非常に軽い(ハングドマンの体表の干上がった湿地のような肌は、この影響によるものであろう)。また「鏡の中」に存在するために裏返しの状態で姿を固定されたハングドマンは、周囲の鏡面からは強い引力を受け、逆に鏡の外では斥力を受ける。そしてハングドマンはこれらの力とスタンド体の軽さによって、鏡面から鏡面へと瞬間的に移動できる。

ただし移動できる鏡面は、その時点でハングドマンが潜む「鏡の中」の、鏡面の向こうの現実世界に見える範囲のものでなくてはならない。またその移動は鏡面から鏡面へと完全に一直線であり、軌道を変えることはできない。

本体J・ガイルから出現し、手近な鏡面へと取り付いたハングドマンは、鏡面に映った光の反射像である2次元映像に、「第4の空間方向」を加えて3次元空間を作り出し、その中へと入り込む。「鏡の中」でハングドマンは、鏡面の向こうに現実世界を見、一方「鏡の中」には、鏡面を挟んで現実世界の物体が面対称に配置された、「反転した世界」を認識する。ただしこの鏡内空間では、鏡面に映っていない空間領域は認識できない。つまり鏡面の前に鏡面より一回り小さい球体が置かれていれば「鏡の中の世界」には、鏡面から向かって球体の背後に「闇の領域」が伸びることになる。

そして前述した2つの能力効果のもう1つ「第4方向連結」は、鏡の内外に分かれた「ハングドマン」と「鏡外エネルギー」とを、鏡面を境に面対称の座標に連結させる力を持つ。この現象を次元を1つ落した2次元と3次元で例えると、1枚の紙と小石大の磁石と鉄で表せる。紙の中央に1本の直線を引き、そこを折り目に折りたたむ。そして小石大の磁石と鉄で紙を挟み、片方を紙の上で移動させれば、当然もう片方も移動する。そしてこれを2次元空間の出来事、つまり紙が折られていることを無視した視点で見れば、磁石と鉄は紙の上で直線を挟んで線対称の座標を保ちながら動いているように見えるだろう。これと同様に鏡外エネルギーとハングドマンも4次元領域を通じて、鏡面を挟んだ現実世界と鏡内空間とで面対称の座標を保ち続ける。

そしてこの際に座標の基準になるのはスタンドエネルギーの量が重い「鏡外エネルギー」の側である。このため例えば、ハングドマンが潜む鏡面の1m前に鏡外エネルギーが佇む状態で、ハングドマンがその鏡面の真向かい10m先にある別の鏡面へと移れば、ハングドマンは移動先で作り出された「鏡内空間」の、鏡面から9m離れた奥に出現する。なお鏡面の配置次第では、ハングドマンの移動先で作り出される鏡内空間の範囲内に鏡外エネルギーがない場合もあるが、その場合ハングドマンは鏡内空間の端っこ、鏡外エネルギーと面対称の座標に極力近い位置に出現し、そして鏡外エネルギーがハングドマンの座標に来るまで待機することになると考えられる。

鏡内空間と現実世界を「重ねた」図で考えた場合、ハングドマンは自身より一回り大きい鏡外エネルギーの中にすっぽり収まる中心近くに常に位置しようとする。そしてハングドマンはこの状態で、自身の移動に併せて鏡外エネルギーを引っ張り移動させられる。ただその移動は普通の人型スタンドほど順調にはいかない。ハングドマンは前述したとおり表裏が反転した特殊な筋肉構造であり、その動作にはどうしてもぎこちなさが伴う。また擬似的に重なっているに過ぎないハングドマンがあまり早く移動すると、ハングドマンは鏡外エネルギーからいったんすっぽ抜け、「第4方向連結」の力で引き戻されるだけに終わってしまう。これらの理由により「鏡の中」でのハングドマンの移動スピードは、鏡面間の移動とは裏腹に非常に遅く、せいぜい秒速1m程度といったところである。

ただこれに加えて鏡外エネルギー(とハングドマン)は、「鏡面」からの距離と方向を保とうとする性質と、鏡面に少しずつ引き寄せられていく性質も持っている。このため例えばハングドマンの取り付く鏡面が走行中の車のミラーであれば、鏡外エネルギーはロープで引きずられるかのように車との距離を維持でき、ロープを手繰るように車に近づいていける。また、鏡面が灯台の反射鏡のようにくるくる向きの変わる状況では、鏡外エネルギーも鏡面の向きに合わせてその正面を維持しながら振り回されることになる。

J・ガイルがハングドマンで敵を攻撃する際には、「両右手」という目立つ特徴を持つ自分が敵から発見されてしまわない程度の距離を置き、ハングドマンを鏡面から鏡面へと移動させて敵近くの鏡面まで辿り着かせ、それに遅れて鏡外エネルギーも少しずつ敵に近付かせていく(そしてそれに併せて鏡面内のハングドマンは、鏡の中で「奥」から「手前」へと近付いてくる)。そうして鏡外エネルギーと鏡の中のハングドマンが敵に触れられる位置まで近付くと、ようやく攻撃が可能となる(そしてその時までには敵も高確率で、この「鏡の中のスタンド」に気付いているだろう)。

そしてハングドマンが「鏡の中」で、敵の「立体化された鏡像」に触れたり殴ったりすると、鏡外エネルギーはその「認識の強さ」に応じて密度と結合力を高め、現実世界の敵に「鏡の中」と同じ作用を与えようとする。なおこのときの鏡外エネルギーは敵との接触面部分にしか力を発生させていない。このため例えばハングドマンがその手で敵の首を絞めている時に、敵が自分を絞めている手のあるべき首回りを探っても何にも触れられない。

ちなみにハングドマンが鏡の中の物体に接触する時、J・ガイルがそれを「認識」する力が弱すぎる、または意識的に弱めた場合、現実世界側では充分な力を得られなかった鏡外エネルギーが物体を「透過」し、結果現実世界と「鏡の中」の映像とに食い違いが生じることもある。JC15巻P158でハングドマンが鏡の中で開けた窓が現実世界側で閉じたままだったのはこれが理由である。

ハングドマンがその両右手で敵に行える攻撃は、敵の首などを締め付けるか、近距離パワー型のスタンドに比べてはるかに遅く弱い打撃だけであり、これらだけでは一般人を倒すのにさえかなり手間取ってしまう。そこでJ・ガイルは、ハングドマンの右腕手首にある「特異な箇所」の力を利用する。

そこはJ・ガイル側では右手が付いた左腕手首に対応する箇所であり、ハングドマン側では表裏の反転により本来は左手が付いているべきにも関わらず、実際には右手が付いている箇所である。それゆえにそこには複雑な「次元のねじれ」が生じている。そしてJ・ガイルがそこに意識を集中させると、このねじれにエネルギーが流れ込み、ハングドマン側では手首から突き出す刃型のスタンドビジョンが、現実世界側では鏡外エネルギーが同じ形に高密度に固まった不可視の刃が作り出される。そしてJ・ガイルはこれをハングドマンの主要攻撃手段として用いる。

もっともこの刃の攻撃力もまた、近距離パワー型のスタンドに比べればかなり弱く、スタンド能力を持たない相手に対しては刃を振り回すだけで充分な殺傷力を発揮できるものの、スタンド能力への抵抗力を持つスタンド使いに対しては、刃で単純に切ったり刺したりするだけでは充分なダメージを与えられない。このためハングドマンが敵スタンド使いを攻撃する際には、敵の体の片側を左(腕の右)手で押さえながら、その反対側から右(腕の右)手の刃を突き刺す手法で攻撃力不足を補う。

なお、ハングドマンがこれらの攻撃パワーを維持できる本体からの射程距離は、作中での描写からおそらく200〜300m程度と考えられる。またこれに加えてハングドマンの攻撃パワーは、ハングドマンから鏡面を挟んで鏡外エネルギーまでの距離が近いほど、つまり鏡外エネルギーが鏡面に近いほど高くなると考えられる。こちらの面でハングドマンが敵スタンド使いに充分な殺傷力を発揮できる、鏡面からの射程距離は5m程度のようである(つまりハングドマンは敵から遠く離れた鏡面を使って敵を攻撃することはできない)。

「鏡の中」に居る間のハングドマンは、鏡の外からの攻撃に対して完全に無敵であり、例えば敵スタンドがハングドマンの潜む鏡を攻撃しても、その攻撃は鏡を砕いて鏡の裏側へと突き抜けてしまうだけである。ただし鏡が砕かれると「鏡内空間」は、ハングドマンが残留した1つの破片から作り出せる領域以外は、電源を消されたテレビの画面のように闇へと落ち込み、狭くなってしまう。

そして例えば、鏡が粉々にされて「鏡内空間」が小さくなりすぎたり、または水面が大きくかき乱されたり、または鏡面が覆われて光が入ってこなくなるなどすると、J・ガイルは「まやかしの空間方向」の認識を維持できなくなってしまう。そうなると「第4方向付与」の能力も解除されてしまい、ハングドマンは鏡面から強制的にはじき出され、鏡面のなるべく正面なるべく近く、なるべくこちらに正面を向けている別の鏡面へと自動的に移動させられる。

そしてハングドマンは、鏡面から鏡面へと「鏡の外」を一直線に移動するその瞬間だけ、敵スタンドから攻撃を受ける危険性が生じる。鏡外エネルギーとの連結が解除されているこの瞬間のハングドマンは、乾燥し縮まったレーズンのように10cm足らずのサイズにまで小さくなり、また蛇の抜け殻のようにエネルギー的に空っぽなその体は防御力がゼロに近く、スタンド攻撃を食らえば相手の攻撃力ほぼ100%のダメージを受けてしまう。もっとも普通のスタンドには、どのタイミングでどの鏡面に移動するのか分からない超高速のハングドマンに攻撃を当てるのはまず不可能であり、移動の軌跡を目で追うのがやっとであろう。

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