ソフト・マシーン SOFT MACHINE
本体名:マリオ・ズッケェロ<Zucchero:砂糖>
能力:物体をペチャンコにする
スタンド形成法 | 射程距離 | パワー |
---|---|---|
身体・能力加形体 | 2m | 高 |
スタンド解説
手に長さ10cmほどの「針」を持つ人型スタンド。その針で突き刺した物体(物質・生物・スタンド)に「次元の穴」を開けて「次元」を抜き、その物体を(空気の抜けた風船のように)薄っぺらくペチャンコにしてしまえる能力を持つ。つまり、本来完全な「3次元」(立体)であるはずの物体を「2次元」(平面)へと近づけられるわけである。ただし「ソフト・マシーン」の能力では物体を完全な2次元(厚さゼロ)にすることはできず、最低でもゴム膜ぐらいの厚さは残る。なお、生物が極限まで薄っぺらくされると、意識を失った状態に陥る。
次元的に薄っぺらくされた物体は、3次元空間内でしぼんだ風船のように振る舞い、重さも同じ大きさ・厚さのしぼんだ風船ぐらいに軽くなる。さらに「ソフト・マシーン」は、穴から「次元」が抜けていく途中で「穴を塞ぐ」ことにより、(空気が半端に残った風船のように)物体内に「次元」をある程度残し、薄っぺらくする「度合」を調節することもできる(ただ、多少「次元」を残したところで、極限まで薄っぺらくしたものとの外見上の違いはほとんど無いようである)。なお、「ソフト・マシーンの針」で開ける「次元の穴」は物理的な「傷」ではなく「能力」によるものであるため、塞いでしまえば痕は残らない。
「ソフト・マシーン」の能力を応用すれば、同じ形状の物同士なら薄っぺらくした片方をそうでないもう片方に「被せ(着せ)」たり「脱がし」たりできる。これはクルーザーのようなかなり大きく、形状が相当複雑な物でも、一時的に走る「次元の裂け目」のようなものを利用して上手い具合に着脱できる。また、「ある度合」で薄っぺらくした乗り物に、それと全く「同じ度合」に薄っぺらくなった人間が入ると、その者にとってその内部は、3次元の乗物内部に3次元の自分が入っているのと全く同じ状態となる。本編中で本体ズッケェロはそうやって「薄っぺらい船」の中で移動したり無線機を使ったりしていたのである(「極限まで」薄っぺらくされたナランチャ達人質は、「薄っぺらい船」の中でもペチャンコのまま)。あと、49巻P57でズッケェロが車の中から突然消えたのは、被せてあった「もう一台の車」を脱がして乗って行ったのであろう。