SBRレースの順位その他のデータ分析

SBRレースは、ジョジョの奇妙な冒険第7部「スティール・ボール・ラン」で行われた、北アメリカ大陸を馬に乗って横断するレースである。7部のダブル主人公であるジャイロ・ツェペリとジョニィ・ジョースターはこのレースに参加し、総長6000kmほどのレースコースを9つに分けた各ステージのゴールを、他の選手たちと競っていくことになる。

7部の物語は、最初の短距離スプリントコースである1stステージでは、ジャイロたち数人の「超常的な能力を持った者」はいるものの、純粋なレースとして描かれた。しかし1200kmの長距離サバイバルコースである次の2ndでは、次々現れる特殊な戦闘技術を持った者やスタンド使いとのバトルがメインとなってくる。さらにそこに、レース運営の黒幕であるアメリカ大統領ファニー・ヴァレンタインの陰謀、レースコース上に散らばる「聖人の9つの遺体部位」の収集も絡んで、物語の比重はそちらのほうが重くなってくる(ただしジャイロにとってはレースの優勝が最重要事項なので、レースが蔑ろにされることもなかったが)。

しかし本ページでは、「聖人の遺体」や「スタンド能力」などのレースの裏側部分の情報は基本無視して、レースの表側部分に関する情報のみをまとめていく。

まとめるデータは主に、各選手の各ステージでの「着順」と、「ステージ終了時点の総合順位」である。作中のこれらのデータは、各ステージで書式がコロコロ変わったり、データの抜けがあったり、細かいミスがあったりする。本ページではそれらを可能な限り正確に、データの抜けなくまとめていく。

またそれに加えて本ページ冒頭には、選手の「年齢」「国籍」「馬に関する情報」「ゼッケンナンバー」もまとめておく。

さらに本ページの最後には、レース全行程での各選手の総合順位と累計ポイントの推移、各ステージのリタイア人数および平均時速の比較も掲載しておく。

参加選手の「国籍」「馬」「ゼッケン」に関する情報

参加選手の「国籍」および、選手の「馬名」とその「品種」「馬年齢」は、1stステージの着順表にのみ記載されている。このため基本的には1stステージで入賞した選手のものしか判明しておらず、2ndステージ以降の新顔のものは不明である。ただしウルムド・アブドゥル、ロッカチュゴ男爵、ジョージー・ポージーの国籍だけは、別のところで明らかにされている。

選手のゼッケンナンバーは、作中のセリフまたは絵から完全に判明しているのは、ジャイロ・ツェペリ(B-636)、サンドマン(C-990)、ポコロコ(A-777)、アンドレ・ブンブーン(C-450)の4名のみ。またアンドレからの類推で彼の弟と父親のゼッケンナンバーもほぼ確定できる。それ以外は6名が部分的に判明するにとどまっている。

選手名年齢国籍馬名(品種)馬年齢ゼッケン
ジャイロ・ツェペリ24
ネアポリス王国ヴァルキリー
(ストック・ホース)
4B-636
ジョニィ・ジョースター19
🇺🇸 アメリカ
ケンタッキー州
スロー・ダンサー
(アパルーサ)
11BorC-939
ディエゴ・ブランドー
(Dio)
20
🇬🇧 イギリスシルバー・バレット
(アラブ・サラブレッド混血)
4A-001
マウンテン・ティム31
🇺🇸 アメリカ
ワイオミング州
ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイ
(マスタング)
5A-007
ウルムド・アブドゥル🇪🇬 エジプト不明
(ラクダ)
不明A-017
ドット・ハーン清朝モンゴル
または「阮」
#1
(ブーロンネ)
4
サンドマン18
🇺🇸 アメリカ
アリゾナ州
(本人自身)-C-990
ポコロコ21
🇺🇸 アメリカ
ジョージア州
ヘイ!ヤア!
(クォーター・ホース)
4A-777
ホット・パンツ23
🇺🇸 アメリカゲッツ・アップ
(マスタング)
3
ロッカチュゴ男爵🇩🇪 ドイツ(自動車)-AorB-252
ミセス・ロビンスン🇲🇽 メキシコエル・コンドル・パサ
(アパルーサ)
7不明
ベンジャミン・ブンブーン🇺🇸 アメリカクロスタウン・トラフィック
(クォーター・ホース)
4C-449
アンドレ・ブンブーン🇺🇸 アメリカフォクシーレディ
(クォーター・ホース)
3C-450
L.A.ブンブーン🇺🇸 アメリカリトル・ウイング
(クォーター・ホース)
3C-451
オエコモバネアポリス王国不明不明?-242
F.V.シュトロハイム🇩🇪 ドイツヨーロッパ・エクスプレス
(トラケーネン)
4
ガウチョ🇪🇸 スペインペグ
(クリオロ)
6
ノリスケ・ヒガシカタ68
🇯🇵 日本
仙台藩
杜王町
ホノオ
(バーバリアン・ウォーム・ブラッド)
4
バーバ・ヤーガ🇷🇺 ロシアナットロッカー
(アラブ)
5
スループ・ジョン・B🇺🇸 アメリカキャッチ・ア・ウェイヴ
(クォーター・ホース)
4
ネリビル🇺🇸 アメリカカントリーグラマー
(クォーター・ホース)
4
デキシー・チキン🇺🇸 アメリカランブリン・マン
(ピント)
4
ゼニヤッタ・モンダッタ🇮🇳 インドロクサーヌ
(アラブ)
5
キャラバン・サライ🇲🇽 メキシコムーン・フラワー
(アンダルシアン)
4
ビリー・ホワイト🇺🇸 アメリカラヴ・アンリミテッド
(マスタング)
5
イグレシアス🇵🇹 ポルトガルナタリー
(パロミノ)
5
ジョージー・ポージー🇫🇷 フランス不明不明
※名前以外の情報が全て不明な選手(カニエなど)はここで取り上げる意味がないため省略

1st.STAGE「15,000メートル」

STAGE情報
next
スタート日時1890年9月25日午前10時00分
スタート地点サンディエゴ・ビーチ
(カリフォルニア州)
ゴール地点サンタ・マリア・ノヴェラ教会
(カリフォルニア州)
距離15km
参加選手数3652名(または3852名)
ステージ優勝者
へのボーナス
タイムボーナス1時間
1万ドル

参加選手数については、4話のレーススタート時の情報では3652名だが、12話の1stステージ着順表では3852名になっている。そしてこのどちらが正しいかといえば、まず間違いなく前者である。なぜなら7部終盤の最終ステージのゴール時や、さらに後のジョジョ8部11話でレースについて触れられたときの数字が3652名だからである。

ただし3652名とした場合少し問題が出てくる。このレースでは各ステージのリタイア人数が示され、それを差し引いた人数が次のステージの参加人数になっていくのだが、その最初の数字として3852名のほうが用いられているため、3652名だと計算が合わなくなってしまう。

もっともこの問題に関しては、2ndステージで選手が1300名ほどリタイアするので、そこの誤差として吸収可能ではある。

1st.STAGE着順(イコール総合順位)
着順next 総合順位next
着順選手名走行タイム
(1位からの馬身差)
獲得
pt
※他の選手への妨害行為のペナルティでジャイロが20位降格
優勝サンドマン18分09秒100
2ディエゴ・ブランドーハナ50
3ポコロコハナ40
4マウンテン・ティムハナ35
5ジョニィ・ジョースタークビ30
6ホット・パンツ2.5馬身25
7F.V.シュトロハイム3.25馬身20
8デキシー・チキン5馬身15
9ベンジャミン・ブンブーン8.25馬身13
10アンドレ・ブンブーン8.5馬身12
11L.A.ブンブーン8.75馬身11
12ゼニヤッタ・モンダッタ11馬身10
13キャラバン・サライ13馬身9
14バーバ・ヤーガ13.5馬身8
15ネリビル13.75馬身7
16ドット・ハーン15馬身6
17ガウチョ17馬身5
18ミセス・ロビンスン17.25馬身4
19ノリスケ・ヒガシカタ21馬身3
20スループ・ジョン・B23馬身2
21ジャイロ・ツェペリ18分07秒1
22ビリー・ホワイト28馬身0
23イグレシアス35馬身0
脱落ウルムド・アブドゥル
ロッカチュゴ男爵
上記2名を含む82名(うち少なくとも3名が死亡)
※完走者3570名(または3770名)

2nd.STAGE「アリゾナ砂漠越え」

STAGE情報
prev next
スタート日時1890年9月26日午前10時00分
スタート地点サンタ・マリア・ノヴェラ教会
(カリフォルニア州)
ゴール地点モニュメント・バレー
(アリゾナ州とユタ州の境辺り)
距離1200km
推定走行日数12〜18日
参加選手数3570名(または3770名)
ステージ優勝者
へのボーナス
タイムボーナス1時間
1万ドル

参加選手数の誤差については1stステージのところで説明したとおり。13話の2ndステージ開始時の情報では3770名となっているが、実際にはレーススタート時の3652名から1stステージでのリタイア人数82名を引いた、3570名と考えるべきである。

2nd.STAGE着順
prev next
着順選手名走行タイム
(1位からの馬身差)
獲得
pt
累計
pt
優勝ディエゴ・ブランドー18日7時間24分100150
2ジョニィ・ジョースター0.5馬身5080
3サンドマン1馬身40140
4ジャイロ・ツェペリ1馬身ハナ3536
5ホット・パンツ3馬身3055
6ノリスケ・ヒガシカタ18日?時間?0分2528
7ゼニヤッタ・モンダッタ2030
8ドット・ハーン1521
9ポコロコ1353
10スループ・ジョン・B1214
11イグレシアス1111
12ネリビル1017
13カニエ99
14シゲチー88
15バーバ・ヤーガ715
16ビリー・ホワイト66
17タルカス55
18キャラバン・サライ413
19デキシー・チキン318
20ジョージー・ポージー22
21マック・ザ・ナイフ11
着外マウンテン・ティム035
脱落ミセス・ロビンスン
ベンジャミン・ブンブーン(死亡)
アンドレ・ブンブーン(たぶん死亡)
L.A.ブンブーン(たぶん死亡)
オエコモバ
F.V.シュトロハイム
上記6名を含む1301名(うち死者数82名)
※完走者2469名

ジャンプコミックス版SBR6巻巻末の着順表で、入賞者全員にあたる21着まで判明。走行タイムは28話で5着まで判明。6着ノリスケの走行タイムはコマの境目にかかっているため部分的にしかわからないが、馬身表記でないことから1〜5着のゴールからかなり遅れたようである。

また着外のマウンテン・ティムに関しては1つ疑問点があるが、これについてはすぐ下の総合順位表で解説する。

2nd.STAGE終了時点の総合順位
prev next
総合順位選手名累計
pt
各ステージの着順
(---は着外)
タイム
ボーナス
1(↑1)ディエゴ・ブランドー15002 011時間
2(↓1)サンドマン14001 031時間
3(↑2)ジョニィ・ジョースター8005 02
4(↑2)ホット・パンツ5506 05
5(↓2)ポコロコ5303 09
6(↑15)ジャイロ・ツェペリ3621 04
7(↓3)マウンテン・ティム3504 ---
8(↑4)ゼニヤッタ・モンダッタ3012 07
9(↑10)ノリスケ・ヒガシカタ2819 06
10(↑6)ドット・ハーン2116 08
11(↓3)デキシー・チキン1808 19
12(↑3)ネリビル1715 12
13(↑1)バーバ・ヤーガ1514 15
14(↑6)スループ・ジョン・B1420 10
15(↓2)キャラバン・サライ1313 18
16(↑7)イグレシアス1123 11
17(新)カニエ9--- 13
18(新)シゲチー8--- 14
19(↑3)ビリー・ホワイト622 16
20(新)タルカス5--- 17
21(↓4)ガウチョ517 ---
22(新)ジョージー・ポージー2--- 20
23(新)マック・ザ・ナイフ1--- 21

ジャンプコミックス版SBR6巻巻末の総合順位表より。

なお、総合7位のマウンテン・ティムは、2ndステージの中間地点でかなりの重傷を負い、その後4thステージ期間中に再登場した際には、負傷が原因でリタイアしたと語っている。このため、それ以前の情報であるSBR6巻巻末の表は間違いになっている可能性がある(2ndステージは根性で完走し3rdでリタイアした可能性もあるが)。

仮に2ndステージでリタイアしたとするなら、上の表の8位以下は順位が1つずつ繰り上がることになる。

3rd.STAGE「ロッキー・マウンテン・ブレイク・ダウン」

STAGE情報
prev next
スタート日時1890年10月14日午後5時24分頃
スタート地点モニュメント・バレー
(アリゾナ州とユタ州の境辺り)
ゴール地点キャノン・シティ
(コロラド州)
距離510km
推定走行日数7日
参加選手数2469名
ステージ優勝者
へのボーナス
タイムボーナス1時間
1万ドル

3rdステージのスタート日時は、2ndステージの1着がゴールした時間と同時。以降8thステージのスタートまでは、基本この方式。ただし5thステージのスタートだけは例外(詳しくは5thのところで解説)。

3rd.STAGE着順
prev next
着順選手名走行タイム
(前の選手からの馬身差)
獲得
pt
累計
pt
優勝ホット・パンツ5日9時間51分42秒100155
2ジョニィ・ジョースター5日11時間04分21秒50130
3ディエゴ・ブランドークビ40190
4ジャイロ・ツェペリクビ3571
5ポコロコ2.5馬身3083
6サンドマン1馬身25165
7ドット・ハーン0.5馬身2041
8バーバ・ヤーガ5馬身1530
9マック・ザ・ナイフ6馬身1314
10ガウチョ2馬身1217
11ジョージー・ポージー1113
12ノリスケ・ヒガシカタ1038
13ネリビル926
14キャラバン・サライ821
15ゼニヤッタ・モンダッタ737
16~20ナイトフライ6~26~2
16~21不明6~1
脱落マウンテン・ティム
上記1名を含む551名(死者数不明)
※完走者1918名

32話の着順表で11着まで判明。また12〜15着までは、後々の作中の情報から確定できる(説明すると非常に長くなるため、本ページの終わりに別にまとめてある)。また後の5thステージ着順表の情報から、16〜20着のどこかにナイトフライという新顔選手が入っていることも確定。ナイトフライ以外の16〜21着までの入賞者は不明。

なおリタイアのところに名前があるマウンテン・ティムは、2ndステージ時点でリタイアしていた可能性もある(詳しくはすぐ上の2ndステージ総合順位表で解説)。

3rd.STAGE終了時点の総合順位
prev next
総合順位選手名累計pt各ステージの着順
(---は着外)
タイム
ボーナス
1(→)ディエゴ・ブランドー19002 01 031時間
2(→)サンドマン16501 03 061時間
3(↑1)ホット・パンツ15506 05 011時間
4(↓1)ジョニィ・ジョースター13005 02 02
5(→)ポコロコ8303 09 05
6(→)ジャイロ・ツェペリ7121 04 04
7(↑3)ドット・ハーン4116 08 07
8(↑1)ノリスケ・ヒガシカタ3819 06 12
9(↓1)ゼニヤッタ・モンダッタ3712 07 15
10(↑3)バーバ・ヤーガ3014 15 08
11(↑1)ネリビル2615 12 13
12~13(↑)キャラバン・サライ2113 18 14
12~13(↓)デキシー・チキン18(+0~6)08 19 ??
14(↑7)ガウチョ1717 --- 10
15~17(↑)マック・ザ・ナイフ14--- 21 09
15~17(↓)スループ・ジョン・B1420 10 ---
17~20(↑)ジョージー・ポージー13--- 20 11
イグレシアス11(+0~4)23 11 ??
カニエ9(+0~6)--- 13 ??
シゲチー8(+0~6)--- 14 ??
ビリー・ホワイト6(+0~6)22 16 ??
タルカス5(+0~6)--- 17 ??
(新)ナイトフライ6~2--- --- ??

32話の着順表に書かれた総合順位から7位まで判明。また後々の作中の情報から8〜11位も確定できる。

そして12位以下については1つ注意事項がある。それは3rdステージの16〜21着が不明なため、どうしても不確定な部分が出てしまうことである。

一部の選手の累計ポイントに書かれている(+0~6)がそれであり、3rdステージ着順表の1〜15着に入っていないその選手が、仮に16〜21着に入っていれば累計ポイントが6〜1増え、着外であれば増えない(0ポイント)というわけである。

この問題は当然ながら、以降のステージの総合順位表でも付きまとうことになる。

なおイグレシアスだけ不確定ポイントが小さくなっている理由は、5thステージの総合順位のところで説明する。

4th.STAGE「広い広い大草原の小さな墓標」

STAGE情報
prev next
スタート日時1890年10月20日午前3時16分頃
スタート地点キャノン・シティ
(コロラド州)
ゴール地点カンザス・シティ
(カンザス州)
距離1250km
推定走行日数21日
参加選手数1918名
ステージ優勝者
へのボーナス
タイムボーナス1時間
1万ドル
4th.STAGE着順
prev next
着順選手名走行タイム
(前の選手からの馬身差)
獲得
pt
累計
pt
優勝ノリスケ・ヒガシカタ21日7時間10分13秒100138
2ポコロコ21日8時間02分41秒50133
3ジャイロ・ツェペリ21日8時間33分51秒40111
4ジョニィ・ジョースター0.5馬身35165
5ドット・ハーン8馬身3071
6サンドマン6馬身25190
7ホット・パンツ5馬身20175
8スループ・ジョン・B8馬身1529
9ロッターズ・クラブ3.5馬身1313(+0~6)
10ゼニヤッタ・モンダッタ1馬身1249
11キャラバン・サライ7馬身1132
12ジョージー・ポージー1023
13ネリビル935
14~18ナイトフライ8~410
14~21不明8~1
54ディエゴ・ブランドー0190
脱落ガウチョ(死亡)
上記1名を含む1477名(死者数不明)
※完走者441名

40話の着順表で11着まで判明。また12着と13着は、後々の作中の情報から確定できる。また後の5thステージ着順表の情報から、14〜18着のどこかにナイトフライが入っていることも確定(この選手は3rdと4thで合計10ポイントを取っている)。ナイトフライ以外の14〜21着は不明。

9着でロッターズ・クラブの名前が初登場。ただし3rdステージで16〜21着に入っていた可能性もある。

4th.STAGE終了時点の総合順位
prev next
総合順位選手名累計
pt
各ステージの着順
(---は着外)
タイム
ボーナス
1(↑1)サンドマン19001 03 06 061時間
1(→)ディエゴ・ブランドー19002 01 03 ---1時間
3(→)ホット・パンツ17506 05 01 071時間
4(→)ジョニィ・ジョースター16505 02 02 04
5(↑3)ノリスケ・ヒガシカタ13819 06 12 011時間
6(↓1)ポコロコ13303 09 05 02
7(↓1)ジャイロ・ツェペリ11121 04 04 03
8(↓1)ドット・ハーン7116 08 07 05
9(→)ゼニヤッタ・モンダッタ4912 07 15 10
10(↑1)ネリビル3515 12 13 13
11(↑)キャラバン・サライ3213 18 14 11
12~13(↓)バーバ・ヤーガ3014 15 08 ---
13~14(↑)スループ・ジョン・B2920 10 --- 08
14~15(↑)ジョージー・ポージー23--- 20 11 12
11~18デキシー・チキン18(+0~14)08 19 ?? ??
マック・ザ・ナイフ14(+0~8)--- 21 09 ??
ロッターズ・クラブ13(+0~6)--- --- ?? 09
イグレシアス11(+0~4)23 11 ?? ??
ナイトフライ10--- --- ?? ??
カニエ9(+0~7)--- 13 ?? ??
シゲチー8(+0~10)--- 14 ?? ??
ビリー・ホワイト6(+0~11)22 16 ?? ??
タルカス5(+0~14)--- 17 ?? ??

40話の着順表に書かれた総合順位から1〜8位が判明。また総合10位が累計29ポイントのスループ・ジョン・Bであることも書かれているが、こちらは誤り。実際は総合13位以下である。

ともあれ9位以下については、その表以外の作中の情報から9〜11位が確定し、12位以下は不確定。3rdステージの16〜21着(6〜1ポイント)に加えて、4thステージの14〜21着(8〜1ポイント)も不確定要素となるため、例えば3rd、4th両方の着順表に名前がないデキシー・チキンは、合計14ポイント分が不確定となる。

また3rdステージでのイグレシアスに続いて、このステージではカニエ、シゲチー、ビリー・ホワイトも不確定ポイントをあえて少なくしている。この理由は5thステージの総合順位のところで説明する。

5th.STAGE「イリノイ・スカイライン」

STAGE情報
prev next
スタート日時1890年11月11日午前10時00分
スタート地点カンザス・シティ
(カンザス州)
ゴール地点シカゴ・シティ
(イリノイ州 ミシガン湖畔)
距離780km
推定走行日数14日
参加選手数441名
ステージ優勝者
へのボーナス
タイムボーナス1時間
1万ドル

このステージでは、11月10日の4thステージのゴール後に、レースの運営が選手たちをカンザス・シティに待機させ、翌11月11日に5thステージを開始したことがほぼ確実である。

根拠の1つは4thステージでゴールした選手たちが、1stステージのゴール時と同じように水を飲むなどしてくつろいでいたこと。もう1つの根拠はその4thステージのゴールが描かれた40話の扉絵で、カンザス州のキンズレイ(Kinsley、キンズリー)という街が、北米大陸の西海岸からも東海岸からも1561マイルのちょうど中間地点だと解説されていたこと。

この扉絵は、レースの全行程が半分終了したことを示唆しており、そこでレースの運営が選手たちを一晩休ませる措置を取ったと考えるのは妥当であろう。

ただ翌日の何時に5thステージがスタートしたかまでは不明。本ページでは1st、2ndに倣って午前10時だということにしておく。

5th.STAGE着順
prev next
着順選手名走行タイム
(前の選手からの馬身差)
獲得
pt
累計
pt
優勝ポコロコ14日2時間11分05秒100233
2ノリスケ・ヒガシカタ14日2時間15分38秒50188
3ホット・パンツ14日2時間23分30秒40215
4ジャイロ・ツェペリ14日2時間35分17秒35146
5ジョニィ・ジョースター0.5馬身30195
6スループ・ジョン・B14日6時間16分47秒2554
7キャラバン・サライ14日6時間30分08秒2052
8ナイトフライ14日7時間03分44秒1525
9デキシー・チキン1331(+0~14)
10バーバ・ヤーガ1242
11ネリビル1146
12イグレシアス1021(+0~4)
13カニエ918(+0~7)
14ビリー・ホワイト814(+0~11)
15シゲチー715(+0~10)
16タルカス611(+0~14)
17ジョージー・ポージー528
18ミスター・44(+0~14)
19マック・ザ・ナイフ317(+0~8)
20~21不明2~1
着外ディエゴ・ブランドー0190
脱落サンドマン(死亡)
ドット・ハーン(死亡)
上記2名を含む67名(死者数不明)
※完走者374名

45話の着順表で19着まで判明。また同じコマの総合順位表で、ディエゴの累計ポイントが増加していないことから、彼が4thステージに続いてこのステージでも着外だったことがわかる。

18着でミスター・(名前の後半部不明)が初登場。ただし3rd〜4thステージでポイントが貰える着順に入っていた可能性もある。

5th.STAGE終了時点の総合順位
prev next
総合順位選手名累計
pt
各ステージの着順
(---は着外)
タイム
ボーナス
1(↑5)ポコロコ23303 09 05 02 011時間
2(↑1)ホット・パンツ21506 05 01 07 031時間
3(↑1)ジョニィ・ジョースター19505 02 02 04 05
4(↓3)ディエゴ・ブランドー19002 01 03 --- ---1時間
5(→)ノリスケ・ヒガシカタ18819 06 12 01 021時間
6(↑1)ジャイロ・ツェペリ14621 04 04 03 04
7(↑)スループ・ジョン・B5420 10 --- 08 07
8(↑)キャラバン・サライ5213 18 14 11 07
9(→)ゼニヤッタ・モンダッタ49(+0~2)12 07 15 10 ??
10(→)ネリビル4615 12 13 13 11
11~12バーバ・ヤーガ4214 15 08 --- 10
11~12デキシー・チキン31(+0~14)08 19 ?? ?? 09
13(↑)ジョージー・ポージー28--- 20 11 12 17
14(↑)ナイトフライ25--- --- ?? ?? 08
イグレシアス21(+0~4)23 11 ?? ?? 12
カニエ18(+0~7)--- 13 ?? ?? 13
マック・ザ・ナイフ17(+0~8)--- 21 09 ?? 19
シゲチー15(+0~10)--- 14 ?? ?? 15
ビリー・ホワイト14(+0~11)22 16 ?? ?? 14
タルカス11(+0~14)--- 17 ?? ?? 16
ミスター・4(+0~14)--- --- ?? ?? 18
※以下の選手は本ステージ以降の着順表に名前が出てこない
※リタイアしている可能性もあるが一応推定ポイントの計算は続けていく
ロッターズ・クラブ13(+0~8)

45話の着順表・総合順位表から、8位までが判明。また同じ表からナイトフライが累計25ポイントで総合14位であることも判明。

また9位から13位については、累計ポイントがナイトフライを上回り、総合8位までに入っていないゼニヤッタ・モンダッタたち5名で確定。そして以上1〜14位以外の、イグレシアスやカニエたちについては、仮に3rd〜4thステージで不明となっている着順への入賞があったとしても、その累計ポイントは決して26以上にはならない。理由は上述したとおり、ナイトフライの累計ポイントと順位が確定しているため、最大でも彼と同ポイント同順位にしかならないからである。

6th.STAGE「ミシガン・レイクライン」

STAGE情報
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スタート日時1890年11月25日午後0時11分頃
スタート地点シカゴ・シティ
(イリノイ州 ミシガン湖畔)
ゴール地点マッキーノ・シティ
(ミシガン州 ヒューロン湖畔)
距離690km
推定走行日数12日
参加選手数374名
ステージ優勝者
へのボーナス
タイムボーナス1時間
1万ドル
6th.STAGE着順
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着順選手名走行タイム獲得
pt
累計
pt
優勝ジャイロ・ツェペリ11日20時間50分ほど100246
2ジョニィ・ジョースター50245
3ポコロコ40273
4ノリスケ・ヒガシカタ35223
5バーバ・ヤーガ3072
6スループ・ジョン・B2579
7ジョージー・ポージー2048
8ゼニヤッタ・モンダッタ1564(+0~2)
9ネリビル1359
10~19不明12~3
20ディエゴ・ブランドー2192
21不明1
脱落ホット・パンツ(レースを放棄)
上記1名を含む313名(死者数不明)
※完走者61名

57話の着順表で8着まで判明。9〜21着については、同じコマの総合順位表から20着がディエゴであることと、後々の作中の情報から9着がネリビルであることが確定。10〜19着、21着は不明。

なお、このステージで優勝したジャイロの走行タイムは、着順表には記載されていない。しかし後の60話で7thステージのゴール日時と走行タイムが示されており、そこから7thステージの開始日時を逆算し、6thステージの開始日時との差を算出することで、上の表に示した走行タイムが得られる。

6th.STAGE終了時点の総合順位
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総合順位選手名累計
pt
各ステージの着順
(---は着外)
タイム
ボーナス
1(→)ポコロコ27303 09 05 02 01 031時間
2(↑4)ジャイロ・ツェペリ24621 04 04 03 04 011時間
3(→)ジョニィ・ジョースター24505 02 02 04 05 02
4(↑1)ノリスケ・ヒガシカタ22319 06 12 01 02 041時間
5(↓1)ディエゴ・ブランドー19202 01 03 --- --- 201時間
6(↑1)スループ・ジョン・B7920 10 --- 08 06 06
7(↑)バーバ・ヤーガ7214 15 08 --- 10 05
8(↑1)ゼニヤッタ・モンダッタ64(+0~2)12 07 15 10 ?? 08
9~10ネリビル5915 12 13 13 11 09
10~12(↑)ジョージー・ポージー48--- 20 11 12 17 07
※以下の選手は本ステージ以降の着順表に名前が出てこない
※リタイアしている可能性もあるが一応推定ポイントの計算は続けていく
キャラバン・サライ52(+0~12)
デキシー・チキン31(+0~26)
ナイトフライ25(+0~12)
イグレシアス21(+0~16)
カニエ18(+0~19)
マック・ザ・ナイフ17(+0~20)
シゲチー15(+0~22)
ビリー・ホワイト14(+0~23)
ロッターズ・クラブ13(+0~20)
タルカス11(+0~26)
ミスター・4(+0~26)

57話の総合順位表から7位までが判明。それ以下の順位については8位だけが確定できる。

7th.STAGE「フィラデルフィア・トライアングル」

STAGE情報
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スタート日時1890年12月7日午前9時01分頃
スタート地点マッキーノ・シティ
(ミシガン州 ヒューロン湖畔)
ゴール地点ベンジャミン・フランクリン・パークウェイ
(ペンシルバニア州フィラデルフィア )
距離1300km
推定走行日数22日
参加選手数61名
ステージ優勝者
へのボーナス
タイムボーナス1時間
1万ドル
7th.STAGE着順
prev next
着順選手名走行タイム
獲得
pt
累計
pt
優勝ディエゴ・ブランドー21日6時間05分11秒100292
2ノリスケ・ヒガシカタ50273
3ポコロコ40313
4スループ・ジョン・B35114
5バーバ・ヤーガ30102
6ジャイロ・ツェペリ21日6時間50分ほど25271
7ジョニィ・ジョースター20265
8ジョージー・ポージー1563
9ネリビル1372
10~21不明12~1
脱落9名(死者数不明)
※完走者52名

60話の着順表で7着まで判明。また8着と9着は、後々の作中の情報から確定できる。10〜21着は不明。

7th.STAGE終了時点の総合順位
prev next
総合順位選手名累計
pt
各ステージの着順
(---は着外)
タイム
ボーナス
1(→)ポコロコ31303 09 05 02 01 03 031時間
2(↑3)ディエゴ・ブランドー29202 01 03 --- --- 20 012時間
3(↑1)ノリスケ・ヒガシカタ27319 06 12 01 02 04 021時間
4(↓2)ジャイロ・ツェペリ27121 04 04 03 04 01 061時間
5(↓2)ジョニィ・ジョースター26505 02 02 04 05 02 07
6(→)スループ・ジョン・B11420 10 --- 08 07 06 04
7(→)バーバ・ヤーガ10214 15 08 --- 10 05 05
8~10ネリビル7215 12 13 13 11 09 09
9~12ジョージー・ポージー63--- 20 11 12 17 07 08
※以下の選手は本ステージ以降の着順表に名前が出てこない
※リタイアしている可能性もあるが一応推定ポイントの計算は続けていく
ゼニヤッタ・モンダッタ64(+0~14)
キャラバン・サライ52(+0~24)
デキシー・チキン31(+0~38)
ナイトフライ25(+0~24)
イグレシアス21(+0~28)
カニエ18(+0~31)
マック・ザ・ナイフ17(+0~32)
シゲチー15(+0~34)
ビリー・ホワイト14(+0~35)
ロッターズ・クラブ13(+0~32)
タルカス11(+0~38)
ミスター・4(+0~38)

60話の総合順位表から7位までが判明。8位と9位はたぶんネリビルとジョージー・ポージーだと思われる。ただし着順表の判明範囲で名前を見なくなったゼニヤッタ・モンダッタやキャラバン・サライが、リタイアせずに10着ぐらいで入賞し続けていた場合、この時点での累計ポイントがネリビルたちを上回っている可能性もある。

8th.STAGE「ボース・サイド・ナウ」

STAGE情報
prev next
スタート日時1890年12月28日午後3時06分頃
スタート地点ベンジャミン・フランクリン・パークウェイ
(ペンシルバニア州フィラデルフィア )
ゴール地点ユニオン・ビーチ
(ニュージャージー州)
距離140km
推定走行日数2日
参加選手数52名
ステージ優勝者
へのボーナス
タイムボーナス1時間
1万ドル
8th.STAGE着順(タイムボーナス精算前)
prev next
着順選手名走行タイム獲得
pt
所持
タイム
ボーナス
1スループ・ジョン・B超常現象の影響で不明未確定1時間
2ノリスケ・ヒガシカタ未確定1時間
3ポコロコ未確定1時間
4ディエゴ・ブランドー未確定2時間
5ジョニィ・ジョースター未確定なし
6ジョージー・ポージー未確定なし
7ネリビル未確定なし
8~21不明未確定
脱落ジャイロ・ツェペリ(死亡)
バーバ・ヤーガ
上記2名を含む7名(死者数不明)
※完走者45名

91話の着順表で6着まで判明。また後の作中の情報により7着がネリビルであることも確定。8〜21着は不明。

次に走行タイムについても解説しておく。8thステージは1890年12月28日にスタートし、ゴールまでの距離は140km、ゴールまでの予想日数は2日だった。しかし蓋を開けてみれば、1着のゴールは1891年1月19日であり、実に22日ほどが経過している。そしてこの事実に対して選手も、運営スタッフも、全世界の観衆も、全く疑問を感じていない。

この原因はまず間違いなく、SBRレースの黒幕であったファニー・ヴァレンタイン大統領が、8thステージのコース上で発動させたスタンド能力「D4C-ラブトレイン」である。この能力は、空中にクレバスのような「次元の裂け目」を生み出し、そこに向かって周囲の空間を引きずり込み、消失させる。89話と90話の間のページでの解説では、この結果ニュージャージー州の面積がかなり減り、さらにその事実に誰も気づかないとある。

そしてこの能力はおそらく、空間と同時に「時間」も「次元の裂け目」へと引きずり込み、20日ほどを消失させたと考えられる。そして時間が消えた事実にも誰も気づかないというわけである。

8th.STAGE着順(タイムボーナス精算後)
着順選手名獲得
pt
累計
pt
優勝スループ・ジョン・B100214
2ディエゴ・ブランドー50342
3ノリスケ・ヒガシカタ40313
4ポコロコ35348
5ジョニィ・ジョースター30295
6ジョージー・ポージー2588
7ネリビル2092
8~21不明15~1

タイムボーナスを精算した結果、2時間使用したディエゴが1時間使用したノリスケとポコロコを追い抜くが、同じく1時間使用したスループ・ジョン・Bは追い抜けなかった。つまりディエゴのゴールはスループ・ジョン・Bより1時間以上遅く、ノリスケとポコロコのゴール後1時間以内だったということになる。タイムボーナスを持っていなかった5着以下の順位には変動なし。

8th.STAGE終了時点の総合順位
prev next
総合順位選手名累計
pt
各ステージの着順
(---は着外)
1(→)ポコロコ34803 09 05 02 01 03 03 04
2(→)ディエゴ・ブランドー34202 01 03 --- --- 20 01 02
3(→)ノリスケ・ヒガシカタ31319 06 12 01 02 04 02 03
4(↑1)ジョニィ・ジョースター29505 02 02 04 05 02 07 05
5(↑1)スループ・ジョン・B21420 10 --- 08 07 06 04 01
6(↑)ネリビル9215 12 13 13 11 09 09 07
7(↑)ジョージー・ポージー88--- 20 11 12 17 07 08 06
※以下の選手は本ステージ以降の着順表に名前が出てこない
※リタイアしている可能性もあるが一応推定ポイントの計算は続けていく
ゼニヤッタ・モンダッタ64(+0~29)
キャラバン・サライ52(+0~39)
デキシー・チキン31(+0~53)
ナイトフライ25(+0~39)
イグレシアス21(+0~43)
カニエ18(+0~46)
マック・ザ・ナイフ17(+0~47)
シゲチー15(+0~49)
ビリー・ホワイト14(+0~50)
ロッターズ・クラブ13(+0~47)
タルカス11(+0~53)
ミスター・4(+0~53)

91話の総合順位表で6位まで判明。ただその表には1箇所間違いがあり、6位が累計88ポイントのジョージー・ポージーとなっているが、実際は6位には累計92ポイントのネリビルが入る(これは最終ステージ終了後のネリビルの累計ポイントからの逆算で確実である)。

THE Final.STAGE「マンハッタン・ラプソディ」

STAGE情報
prev
スタート日時1891年1月19日午後4時00分
(または午前6時00分)
スタート地点コニー・アイランド・シーゲート埠頭
(ニューヨーク州ブルックリン)
ゴール地点トリニティ教会
(ニューヨーク州マンハッタン)
距離13km
推定走行時間30分
参加選手数45名
ステージ優勝者
へのボーナス
10億円

8thステージのゴールであるニュージャージー州のビーチから、レース運営スタッフが選手全員を船でニューヨーク州の埠頭まで運び、定められた時間が来たらスタート。その時間は16時(午後4時)または朝6時のどちらか。どちらの場合でも作中のどこかしらのセリフと矛盾してしまうのだが、時系列的には16時が正しいと思われるので本ページではそちらということにしておく。

なおスタート時には、8thの着順(タイムボーナス精算前)をもとに2着以下にハンデが与えられ、1着は00分ちょうど、2着はその15秒後と、15秒おきに1人ずつスタートしていく。

9th.STAGE着順
prev
着順選手名走行タイム(馬身差)獲得
pt
累計
pt
※1着通過後に姿を消したディエゴが馬を取り替えた疑惑で失格
優勝スループ・ジョン・B33分16秒100314
2ポコロコ33分16秒(クビ)50398
3ノリスケ・ヒガシカタ33分16秒(1馬身)40353
4ジョージー・ポージー33分21秒35123
5ネリビル33分23秒30122
6~21不明25~1
失格ディエゴ・ブランドー33分12秒
脱落ジョニィ・ジョースター
上記1名を含む5名
※完走者39名(完走後に失格したディエゴは含まない)

9thステージの着順表は作中に掲載されていないが、最終話の総合成績結果表に書かれている各選手の最終累計ポイントからの逆算で、5着まで確定できる。6〜21着は不明。ステージ優勝者のスループ・ジョン・Bが特別賞金10億円を獲得。

なおその総合成績結果表には、各選手の「総走行タイム」、つまり1stステージでスタートしてから9thステージでゴールするまでの日数と時間も書かれているのだが、これには1つおかしな点がある。

それは総合順位1位のポコロコから、2位ノリスケ、3位スループ・ジョン・Bと、上から順に書かれている総走行タイムが、ポコロコは「116日6時間33分16秒」、ノリスケは「116日6時間33分16秒 クビ」、スループ・ジョン・Bは「116日6時間33分16秒 1馬身」になっていることである。9thステージの1着はスループ・ジョン・Bであり、1着のタイムには「クビ」や「馬身」は付かない。

つまりこれは実際には9thステージの着順に合わせて、スループ・ジョン・Bが「時間のみ」、2着ポコロコが「時間+クビ」、3着ノリスケが「時間+1馬身」となる。上に示した着順表のタイムはそれに合わせて修正してある。

最終総合順位
prev
総合順位選手名累計
pt
各ステージの着順
(---は着外)
獲得賞金
優勝(→)ポコロコ39803 09 05 02 01 03 03 04 025000万ドル
(60億円)
2(↑1)ノリスケ・ヒガシカタ35319 06 12 01 02 04 02 03 03100万ドル
(1億2000万円)
3(↑2)スループ・ジョン・B31420 10 --- 08 07 06 04 01 0150万ドル
(6000万円)
+9th賞金10億円
4(↑3)ジョージー・ポージー123--- 20 11 12 17 07 08 06 0425万ドル
(3000万円)
5(↑1)ネリビル12215 12 13 13 11 09 09 07 0512万ドル
(1440万円)
※以下10位まで賞金あり
6~10不明?万ドル
※以下の選手は着順表に名前が出てこないため完走できたか不明
※リタイアしている可能性もあるが一応最終累計ポイントの推定だけはしておく
ゼニヤッタ・モンダッタ64(+0~54)
キャラバン・サライ52(+0~64)
デキシー・チキン31(+0~78)
ナイトフライ25(+0~64)
イグレシアス21(+0~68)
カニエ18(+0~71)
マック・ザ・ナイフ17(+0~72)
シゲチー15(+0~74)
ビリー・ホワイト14(+0~75)
ロッターズ・クラブ13(+0~72)
タルカス11(+0~78)
ミスター・4(+0~78)

最終話の総合成績結果表で5位まで判明。6位以下は不明。上の表のゼニヤッタ・モンダッタ以下の選手が完走できていれば、6〜10位に入って賞金を獲得できているかもしれない。

また3rdステージ以降の着順表で不明になっている着順のポイントを最大限に取った場合、合計は80ポイントになる。このため、作中で一切名前が出てこなかった未知なる選手が6〜10位に入っている可能性もある。

あとはレースの獲得賞金について。レースの賞金は1話で「1位5000万ドル(60億円)」「2位100万ドル」「3位50万ドル」「4位25万ドル」「5位12万ドル」「以下10位まで賞金あり」と説明されている。しかし最終話の総合成績結果表では、単位が「円」に変わっており、1位の賞金は1話と変わらず60億円だが、2位以下の賞金が100万円以下になってしまっている。

総合2位の賞金が100万円というのは、1位60億円との差としてまずあり得ない(実に6000分の1である)。またこの規模のレースの総合2位の賞金として、運営・選手・観客いずれの視点から見てもやはり少なすぎる。さらに総合5位の賞金が12万円だとすると、この額は1話で説明されたレースへの参加料15万円を下回る。

以上を踏まえると、獲得賞金の単位は1話の説明どおり、「円」ではなく「ドル」だろう。上の表の獲得賞金はそれに合わせて修正してある。

レース全行程を通してのまとめ

主要選手の総合順位と累計ポイントの推移
選手名1st
(pt)
2nd
(pt)
3rd
(pt)
4th
(pt)
5th
(pt)
6th
(pt)
7th
(pt)
8th
(pt)
9th
(pt)
ジャイロ・ツェペリ 21
(1)
6
(36)
6
(71)
7
(111)
6
(146)
2
(246)
4
(271)
死亡
ジョニィ・ジョースター 5
(30)
3
(80)
4
(130)
4
(165)
3
(195)
3
(245)
5
(265)
4
(295)
脱落
ディエゴ・ブランドー 2
(50)
1
(150)
1
(190)
1(同点)
(190)
4
(190)
5
(192)
2
(292)
2
(342)
失格
ポコロコ 3
(40)
5
(53)
5
(83)
6
(133)
1
(233)
1
(273)
1
(313)
1
(348)
1
(398)
ノリスケ・ヒガシカタ 19
(3)
9
(28)
8
(38)
5
(138)
5
(188)
4
(223)
3
(273)
3
(313)
2
(353)
スループ・ジョン・B 20
(2)
14
(14)
15~17
(14)
13~14
(29)
7
(54)
6
(79)
6
(114)
5
(214)
3
(314)
ジョージー・ポージー ---
(0)
22
(2)
17~20
(13)
14~15
(23)
13
(28)
10~12
(48)
9~12
(63)
7
(88)
4
(123)
ネリビル 15
(7)
12
(17)
11
(26)
10
(35)
10
(46)
9~10
(59)
8~10
(72)
6
(92)
5
(122)
バーバ・ヤーガ 14
(8)
13
(15)
10
(30)
12~13
(30)
11~12
(42)
7
(72)
7
(102)
脱落
ホット・パンツ 6
(25)
4
(55)
3
(155)
3
(175)
2
(215)
レース
放棄
サンドマン 1
(100)
2
(140)
2
(165)
1(同点)
(190)
死亡
ドット・ハーン 16
(6)
10
(21)
7
(41)
8
(71)
死亡
※累計ポイントの色分けは「1位」と「1位からのポイント差」で行っている
1位 1位から10pt以内 同20pt以内 同30pt以内 同40pt以内 同50pt以内 同101pt以上
※1位から50pt以内であれば、次のステージで1着(100pt)に入れば現1位が2着(50pt)に入っても必ず1位になれる
各ステージのリタイア人数の比較
No.距離参加
人数
リタイア
人数
リタイア
要因
リタイア
100km
あたりの
リタイア人数
100km&100人
あたりの
リタイア人数
1st15km3652
(3852)
822.2%
(2.1%)
2nd1200km3570
(3770)
1101
(1301)
砂漠と酷暑30.8%
(34.5%)
91.75
(108.42)
2.57
(2.88)
3rd510km2469551山脈越え22.3%108.044.38
4th1250km19181477
(825)
ゴール当日の嵐77.0%
(43.0%)
118.16
(68.75)
6.16
(3.58)
5th780km4416715.2%8.591.95
6th690km374313氷雪と酷寒83.7%45.3612.13
7th1300km61914.8%0.691.13
8th140km52713.5%5.009.62
9th13km45511.1%
※4th下段のリタイア人数はゴール前日、嵐が来る前の時点でのもの(36話より)
※4th下段の数値はゴール前日までに1200kmを走ったものとして計算している

レース開始時の参加選手数については、本ページ序盤の1stステージのところで説明したとおり、3652名を正しいことにする。ただし3652名だとリタイア人数との差し引き計算が合わなくなる。このためやむを得ず、2ndステージのリタイア人数を作中の1301人から1101人に減らすことで帳尻を合わせている。

「100km&100人あたりのリタイア人数」は言葉どおり、そのステージコースを100人が100km走って何人リタイアしたかの平均値である。100人あたりなので数値を「人数」でなく「パーセンテージ」で考えても意味は同じ。「100kmあたりのリタイア人数」から参加選手数の差をなくした数値であるため、各ステージの同一距離での過酷さを比較する目安にもなる(かもしれない)。

各ステージの平均時速の比較
No.距離自然環境1着の走行タイム平均時速
(km/h)
1日あたりの
平均走行距離
(km)
1st15km18分07秒49.68
2nd1200km砂漠と酷暑18日07時間24分??秒2.7365.54
3rd510km山脈越え5日09時間51分42秒3.9394.25
4th1250km21日07時間10分13秒2.4558.69
5th780km14日02時間11分05秒2.3155.35
6th690km氷雪と酷寒11日20時間50分??秒2.4258.14
7th1300km21日06時間05分11秒2.5561.17
8th140km超常現象の影響で不明
9th13km33分16秒
31分53秒
23.45
24.46
※9thの走行タイムは上段がスループ・ジョン・B、
下段がスタート時のハンデを計算に入れて最も速いネリビル(33分23秒-90秒)
※走行タイムの秒数部分が不明な2ndと6thは間を取って30秒で計算
※8thは一応距離だけ載せたが走行タイムが不明なため計算不能
2~7
合計
5730km92日05時間33分11秒2.5962.13

まず大前提として、数10分で走り終わる短距離スプリントの1st、9thと、何日もかけて走る長距離コースの2nd〜7thでは、条件がまるで違うので分けて考えねばならない。

1stと9thの比較では、平均時速に倍以上の開きがある。これは9thのほうが現実的である。一般に馬は全速力の「襲歩(しゅうほ、ギャロップ)」で最高時速60〜70kmを出せる。しかしその速度で走れるのは体力満タンの状態からでも5分弱、距離にして4〜5kmとされる。

レースで13〜15kmの距離をペース配分しながら走り切る場合、基本は「駈歩(かけあし)」と呼ばれる時速20〜30kmで走って馬の体力をなるべく温存し、ゴール前で残った体力を全速力につぎ込むことになる。これを踏まえると、1stの平均時速が50km近いのは異常である。

ただし1stの記録に矛盾があるのかというと、「ジョジョの世界では」そうとは言えない。ここでは詳しく解説しないが、ジョジョ7部の世界は序盤ほど「幻想的に」出来ており、終盤に向かうほど「現実的に」なっていく。1stの記録は幻想と伝説の領域に片足を突っ込んだ世界での記録なのである。

次に2nd〜7thの平均時速だが、これは「24時間の平均値」であることに留意する必要がある。選手たちの1日の走行時間は6〜12時間といったところであり、天候によっては全く移動できない日もある。仮に平均して1日8時間とすると、移動中の実際の平均時速は、表の数値の3倍の、7〜8kmとなる。

馬に馴染みがない者からすると意外に遅く思えるこの数値は、実際には極めて現実的である。馬で長距離を何日もかけて進む場合、最も距離を稼げるのは人間の徒歩にあたる「常歩(なみあし)」(時速6〜7km)である。それより1段早く、人間のジョギングにあたる「速歩(はやあし)」(時速13〜15km)は、1回1時間ほどが限界であり、常歩に比べて疲労が残りやすいため多用できない。

SBRの選手たちは、目の前の状況や翌日以降の予定を計算に入れつつ、常歩と速歩を併用して進み、その平均時速が7〜8kmになるというわけである。またその結果としての1日の移動距離は、55話で語られたとおり50〜70kmが限界となる。ちなみに人間が同じように数100km以上を徒歩で移動する場合、1日あたりの移動距離は30kmほどが限界だそうである。

なお、以上を踏まえて上の表を見ると、3rdステージの1日あたりの走行距離94km超は、かなり不可解である。実際このステージの走行タイムは、事前に予想された7日に対して5日半弱でかなり早い。これはおそらく、距離が510kmと他に比べて短いこと、次の4thが1250kmと非常に長いことから、1stから2ndのときのように、3rdでいったん全力を出し切って優勝を狙い、4thはゆったりスタートして馬を回復させながら進むという心理が選手たちに働いたものと思われる。

一部選手の着順推理方法の詳細

ここでは本ページの各ステージの着順表のところで説明を省略した、作中の着順表には載っていない一部選手の着順をどのような根拠で確定したかを解説していく。ただの補足説明であり、半ば筆者用の備忘録なので読み飛ばしても問題ない。

表示

まず以下の表は、「作中の各ステージの着順表と総合順位表」を基に、個々の着順に入る選手が判明しているところを白色のマス、不明なところを灰色のマスで示したものである。例えば1stは21着まで判明しているので全部白マス、9thは5着までしか判明していないので6着以降は灰色のマスになる。

着順1st2nd3rd4th5th6th7th8th9th
1100100100100100100100100100
2505050505050505050
3404040404040404040
4353535353535353535
5303030303030303030
6252525252525252525
7202020202020202020
8151515151515151515
9131313131313131313
10121212121212121212
11111111111111111111
12101010101010101010
13999999999
14888888888
15777777777
16666666666
17555555555
18444444444
19333333333
20222222222
21111111111

なお3rdステージの12着は、3rdの着順表(32話)時点では不明だが、次の4thの着順表に書かれたノリスケ・ヒガシカタの累計ポイントから、彼が3rdの12着だと簡単にわかるので白マスにしてある。

そしてここからは上の表をベースに、一部選手の不明な着順を推理していく。

まずは最終総合順位4位のジョージー・ポージーから。下の表は、上の表の白マスのうち、ジョージー・ポージーの着順のところを赤くしたものである。

着順1st2nd3rd4th5th6th7th8th9th
1100100100100100100100100100
2505050505050505050
3404040404040404040
4353535353535353535
5303030303030303030
6252525252525252525
7202020202020202020
8151515151515151515
9131313131313131313
10121212121212121212
11111111111111111111
12101010101010101010
13999999999
14888888888
15777777777
16666666666
17555555555
18444444444
19333333333
20222222222
21111111111

これら赤マスのポイントの合計は98。これに対してジョージー・ポージーの最終獲得ポイントは123。つまり着順不明の4thと7thで、残り25ポイントを取っていることになる。それを踏まえて改めて上の表を見ると、そのパターンは4thで12着の10ポイント、7thで8着の15ポイントを取る1パターンしか無いことがわかる。これで彼の全ステージの着順を確定できる。

次は最終総合順位5位のネリビル。下の表は、ジョージー・ポージーで確定した4th12着と7th8着を白マスにした上で、ネリビルの着順の白マスを赤くしたものである。

着順1st2nd3rd4th5th6th7th8th9th
1100100100100100100100100100
2505050505050505050
3404040404040404040
4353535353535353535
5303030303030303030
6252525252525252525
7202020202020202020
8151515151515151515
9131313131313131313
10121212121212121212
11111111111111111111
12101010101010101010
13999999999
14888888888
15777777777
16666666666
17555555555
18444444444
19333333333
20222222222
21111111111

これら赤マスのポイントの合計は58。これに対してネリビルの最終獲得ポイントは122。つまり着順不明の3rd、4th、6th、7th、8thで、残り64ポイントを取っていることになる。それを踏まえて改めて上の表を見ると、そのパターンは4thで13着9ポイント、5thで13着9ポイント、6thで9着13ポイント、7thで9着13ポイント、8thで7着20ポイントを取る1パターンしか無いことがわかる。これでネリビルも全ステージの着順を確定できる。

次はキャラバン・サライ。まず今までと同じ方法で作った表を下に示す。

着順1st2nd3rd4th5th6th7th8th9th
1100100100100100100100100100
2505050505050505050
3404040404040404040
4353535353535353535
5303030303030303030
6252525252525252525
7202020202020202020
8151515151515151515
9131313131313131313
10121212121212121212
11111111111111111111
12101010101010101010
13999999999
14888888888
15777777777
16666666666
17555555555
18444444444
19333333333
20222222222
21111111111

キャラバン・サライは6thステージ以降の着順表と総合順位表には名前が出てこないため、5thステージまでの情報しかわからないが、5th終了時点で累計52ポイント取っている(45話の着順表に書かれた累計ポイントより)。これに対して赤マスの合計は44ポイント。以上を基に、着順不明の3rdでは14着で8ポイント取っていることがわかる。

最後にゼニヤッタ・モンダッタ。これは少しややこしいが、とりあえずは今まで同様に下に表を示す。

着順1st2nd3rd4th5th6th7th8th9th
1100100100100100100100100100
2505050505050505050
3404040404040404040
4353535353535353535
5303030303030303030
6252525252525252525
7202020202020202020
8151515151515151515
9131313131313131313
10121212121212121212
11111111111111111111
12101010101010101010
13999999999
14888888888
15777777777
16666666666
17555555555
18444444444
19333333333
20222222222
21111111111

ゼニヤッタ・モンダッタは7thステージ以降の着順表と総合順位表には名前が出てこない。また作中での累計ポイントの情報は、2nd終了時点までしかわからない。そして結論から言うと、彼は3rdで15着に入っていることが確定できる。

その根拠となるのは、40話の4thステージ着順表、それも現在の電子書籍版等ではなく、単行本の初版バージョンに書かれた、「スループ・ジョン・Bが累計48ポイントで総合10位」という情報である。この累計48ポイントは間違いで、後の電子書籍版等では正しい数字である29ポイントに修正されているのだが、それはさておきここで重要なのは、「4thステージ終了時に累計48ポイントの選手は総合10位になる」という情報である。

これを踏まえて、4thステージ終了時に累計ポイントが49以上で確定している選手は、総合1位のサンドマンから8位のドット・ハーンまで8人しかいない。つまりこのままだと累計48ポイントの選手は総合9位になってしまうため、間にもう1人必要になる。

そしてその「もう1人」に当てはめることができる唯一の選手がゼニヤッタ・モンダッタである。上の表の4thまでの赤マスの合計は42ポイントで、3rdだけが着順不明である。ここで3rdの15着にゼニヤッタ・モンダッタを入れれば、累計ポイントは49になって総合9位になり、晴れて「累計48ポイントの選手は総合10位」になる。

このようにゼニヤッタ・モンダッタの3rdステージの着順は、スループ・ジョン・B絡みの作中のミスが怪我の功名となって確定できるわけである。