増し強めるは命の本能。

エコーズACT2 ECHOES ACT2

2017/05/08公開

本体名:広瀬康一 <ヒロセ・コウイチ>

プロフィールJC34巻P145〜

能力:「音」に対応した物理効果を生み出す

スタンド形成法射程距離パワー射程・パワー増加法
身体・能力顕現体 50m 半操作分離

スタンド解説

■エコーズACT2は、ジョジョの奇妙な冒険第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する平凡な高校生、広瀬康一を本体とするカブトガニのような幼生体型スタンド「エコーズACT1」が、いったんサナギになり、脱皮して生まれたエコーズの第二形態である。

広瀬康一
エコーズACT2

■その全身像はACT1との比較で、長い尻尾は大体そのままに、足が生えて身体各部のバランスが人間に近くなり、げっ歯類のようになった顔と併せて、「立ち上がったアライグマ」に似ている。一方で体のサイズはACT1よりかなり縮んでおり、人型部分の身長は25cmほど、頭頂部から尻尾の先端までの全長は1m弱である。

■ACT2の頭部・背面・脚部はACT1と同じく殻で覆われ、特に背面からぐるりと前方に回り込んで、こめかみから上腕までを包み込む、甲羅のように大きな殻は非常に目立つ。(この殻の背面には大きく「S2」と書かれている) また尻尾の先端にはACT1には無かった、槍の穂先のような形の塊が新たに生じている。

ACT2の背面

■そしてこの小動物のようなスタンド体には、ACT1と同じく本体広瀬康一とは別の「本能」が宿り、たまに「ビイ!」と鳴いたりする。


■ACT2の能力はACT1と同じく、マンガで用いられる「擬音」を立体化した形で操られる。ただしACT1が「音を繰り返し響かせる」だけだったのに対して、ACT2は「音に対応した物理効果」も生み出せるよう成長している。

■例えばACT2が、強風が発する「ドヒュウウウ」という音の塊を作り出せば、その塊には「一方向に吹き飛ばす運動エネルギー」が宿る。また物が焼ける時に出る「ドジュウウ」という音の塊を作り出せば、その塊には「個々の分子がランダムな方向に勢いよく動く熱エネルギー」が宿るわけである。

■このようにACT2が操るエネルギーは、空気の振動を扱うだけのACT1よりパワーが大きい。このためACT2はそれを制御するために、ACT2のスタンド体に追加された「尻尾の先の塊」を使う。

■康一が「しっぽ文字」と呼ぶこの塊は、尻尾の先から取り外し可能で、また粘土のようにこねて形状を変えられる。ACT2はこのしっぽ文字を「立体化した擬音の塊」に変えて投げつけ、それを貼り付けた物体、または貼り付けた物体に触れた別の物体に、音に対応した物理効果を与えるわけである。

回収されるしっぽ文字

■ちなみにしっぽ文字で作られた音の塊は、その音に相当する「擬音」の形、マンガの描き文字に厚みを与えて立体化したような形になる。そしてそれが物体に貼り付けられると、厚み部分が物体内部に埋まり、厚みのない描き文字のシールを貼ったような外観になる。(これらの挙動はACT1と全く同じである) またしっぽ文字は、物体に貼り付けずにそのまま使うことも可能である。

■なおACT2のスタンド体がACT1よりかなり縮んでいるのは、物理効果を伴う音の塊を作って操るには、ACT1よりパワフルなスタンド体が必要で、それを解決するために変則的な方法をとった結果である。つまりスタンド体を縮めれば、スタンド自体の総エネルギーはそのままにエネルギー密度が上がり、ACT1よりパワフルになれるわけである。


■ただこのようにパワフルになってなお、「音の塊」のパワーは実のところあまり大きくはなく、それ単独では大した物理効果を起こせない。「音の塊」の役割は、それを人間の精神に対する「感覚の着火剤」として使い、強力な物理効果を誘発することにある。

■しっぽ文字に何者かが触れると、その相手はしっぽ文字から流れ込む「音」と「運動エネルギーの性質」の相乗効果で、「本能的な感覚」を強く刺激され、「パワーある自己暗示状態」に陥らされる。例えば前述した「ドジュウウ」という音に手で触った者は、手に感じた熱を「物が焼ける音」の認識で自ら増幅する。つまり「音の塊」に触れた相手は、自分自身のパワーで、音に対応する強力な物理効果を引き起こしてしまうのである。(それは小林玉美のスタンド「ザ・ロック」が、相手の「罪悪感」を利用してパワーを増していたのと似ている) 

「ドジュウウ」に触れて火傷する由花子

■そしてこの原理上ACT2の能力は、「感受性」や「思い込み」が強い者にほど効果が大きい。(例えば山岸由花子のように) 

■またこの原理上、ACT2が用いる「音」は、万人が共通認識を持つ「擬音語」でなくてはならない。作中でACT2が使っている音は、「強風の音」「肉が焼ける音」「爆発音」「トランポリンで跳ねる音」など、いずれも擬音語であり、それに対応する物理現象を万人が容易にイメージできる音である。そしてそのような音であるからこそ、その音が引き起こす自己暗示のパワーには誰も抵抗できない。

■一方で音を伴わない物理現象を、「擬態語」で実現するのは不可能である。つまり「つるつる」で物を滑らせたり、「ズシィ」で物を重くしたりはできない。

■なおしっぽ文字は前述したとおり、塊単独で使うこともでき、例えば「ドジュウウ」のしっぽ文字から周囲に「熱」を放射するという使い方もできる。この場合の「感覚の着火」は本体の康一自身が行い、康一のスタンドパワーで熱を生み出すことになる。

しっぽ文字をぶら下げられたシアーハートアタック

■ACT2の射程距離はACT1と同じく50mであり、しっぽ文字の能力射程も同じである。またエコーズはACT2への成長後も、ACT1に戻して使い分けることができる。そして康一は戦闘目的でない周囲の探索だけなら自然にACT1を使う。これはACT1のほうが康一への精神的負担が少ないからであろう。

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最初期形態(卵型)。その外観のとおり何もできない。
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『広瀬康一とスタンドの関係』
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