世界樹 (スタンド名なし)

2004/05/05公開

本体:DIOの骨

ジョジョ3部で死亡した吸血鬼DIOの遺骨

能力:36名の極罪人を植物に変えて根を繋げ、一つの「実」を生み落とす

スタンド形成法射程距離パワー射程・パワー増加法
スタンド体復活体 自活パワー供給

スタンド解説

■DIOがノートに残した「天国へ行く方法」の一手順として、DIOのスタンド「ザ・ワールド」を、「新しいもの」へと生まれ変わらせる際に発動する能力。その「新しいもの」とは、「天国」の実現に必要となる、「人類の正しい結末」をその身に宿すものである。

DIOとザ・ワールド

■ただしこれが実行されたジョジョの奇妙な冒険第6部「ストーンオーシャン」の時代、2012年の時点では、ザ・ワールドは20数年前のDIOの死と共にすでに消滅してしまっている。このため実際にはこの能力は、DIOが生前に自分の肉体から抜き取り、プッチ神父に渡していた「骨」に、スポーツ・マックスのスタンド「リンプ・ビズキット」が力を呼び戻すことで発動されている。(ちなみに骨の部位は親指の「中手骨」である) 

DIOの骨
プッチ神父

■この能力ではまず、ザ・ワールドをその「器」である一個人、DIOの肉体と精神の束縛から解放しなければならない。こうして本体という依存先から切り離されたザ・ワールドは、朽ちて壊れ始めるが、それと同時にスタンド体内に残されたエネルギーを使って次の行動に移る。

■そして上述したとおり、ジョジョ6部ではこれは「DIOの骨に力を呼び戻したもの」を使って行われている。DIOの骨もまたDIOの肉体と精神から解放されたものであり、ゆえにこれにエネルギーを呼び戻すことができれば、それはザ・ワールドの代用品として使えるわけである。

■この能力で次に必要なものは、「極罪を犯した36名以上の魂」である。罪人の魂には強いパワーが宿る。そして朽ちていくザ・ワールド(または力を呼び戻されたDIOの骨)が「新しいもの」として復活した体を得るには、罪人36名以上のパワーが必要なわけである。

崩壊するザ・ワールド

■ザ・ワールド(DIOの骨)は、自らに触れた人間たちを「植物」の姿へと変えて、自身の一部とする。(極罪人36名以上は必須として、それ以外の人間も無差別に植物化する) そして植物化した人間から伸びていく根は、他の植物化した人間から伸びてくる根と触れると一体化して繋がる。こうして植物化した人間たちを互いに網の目のように結ぶことで、その全体が一つの巨大な植物として機能するようになる。

植物化して根が繋がった罪人たち

■この植物の構造はいわば、複数のコンピューターを連結して一つの膨大な演算を行うスーパーコンピューターのようなものである。そしてこの植物は、ザ・ワールド(DIOの骨)に宿る意思のもと、植物化した人間たちの肉体と魂を記憶容量に、その身に受ける太陽光を動力に、成長速度を演算速度に変えて、ある一つの「シミュレーション」を行う。

■そのシミュレーションとは、この植物内部に世界を抽象モデル化した「世界の縮図」を作り出し、その世界内の「時間」を運命を操りながら未来へと加速させ、その果てにある「人類の正しい結末」を、演算結果として得ることである。

■極罪人36名以上の魂でもって、この樹木内に実体を持たない情報的存在として構築される「世界の縮図」は、時間・空間・エネルギー的に「世界」としての体を成す最小限の構成を持つ。シミュレーションされる「世界の縮図」の空間範囲は、生命進化の舞台にして、大気圏外の宇宙空間を除外したほぼ「地球」のみの範囲。シミュレーション開始時の「世界の縮図」の状態は、人間にまで進化が進んでいる本物の世界の「今」と同じ時代。そのエネルギー規模は「36名の人間の魂のエネルギー」に、下記の「太陽のエネルギー」を加えたものと推測される。

■本物の地球において、生命を生み出し進化させてきたエネルギーのほぼ全ては、はるか遠くから届く「太陽光」によってもたらされている。これと同様に、この樹木とその内部の「世界の縮図」も、本物の太陽からのエネルギーを受けて成長する。この樹木は太陽光を最大限に効率的にその身に受けて加速度的に成長していき、その成長速度は「世界の縮図」内における「時間」となり、内部の歴史を加速度的に未来へと進めて行く。

■そして本物の世界に比べてエネルギー規模が遥かに小さい「世界の縮図」にとっては、本物の太陽から与えられるエネルギーは相対的に非常に膨大なものとなる。このため「世界の縮図」内部の時間は、ほんの数分の日射量で、遥かな未来まで進められることになる。

■また、36名分の魂の規模しか持たない「世界の縮図」内では、ザ・ワールド(DIOの骨)に宿る意思、「人類の正しい結末へ辿り着こうとする力」も相対的に非常に強いものとなる。これによりザ・ワールド(DIOの骨)は「世界の縮図」を、王のごとき力で支配し、神のごとき力で運命を操り、確実かつ無駄なく効率的に「人類の正しい結末」へと導く。

■こうして「世界の縮図」内でのシミュレーションが「結末」へと至った時、ザ・ワールド(DIOの骨)は、情報的存在であるそれに同化して実体を与え、樹木はこれを「実」として本物の世界の中へと生み落とす。

■そしてこの実の中から誕生した「緑色の赤んぼう」は、「世界の縮図」の中で実現された「人類の正しい結末」を、本物の世界の中でも実現する役割を果たすことになる。

「実」の中の「緑色の赤んぼう」

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